小説
――ねぇ、指相撲して仲直りできると思う? ものすごい群像劇をここに見た。いや読んだ。 それは、たった1人の女子高生を中心に据え、しかし彼女以外の多種多様な面々が(人間のみならず、ぬいぐるみが、宇宙人が、アンドロイドが)奔走し、ついには世界の危…
――今夜みたいな会話の方が、解決篇の方が、何倍も昂奮する。 喋らせてくれてありがとう。やっぱりこっちの方が――体温が上がるよ。 『春期限定いちごタルト事件』。 『夏期限定トロピカルパフェ事件』。 『秋期限定栗きんとん事件』。 いわゆる〈小市民〉シリ…
――死ぬぐらいは、みんながやってきたことだ。 ぼくにだって、ちゃんとできるはずだ。 汚いなさすが連邦きたない、っていう読後感。 結局のところ、上中下の3冊を通して燃え上がるシーンは特になし。 まぁ今回はラストだし、それなりに戦闘シーンはあったけ…
――禁呪迷魔発っ! 邪心なくば近く寄って目にも見よ! 天を降りし大稲妻の霊威を受くるは九尾万丈、末法苦界に悪業挙りて断誅せんと一跳無影、人世有情の義心を助く六国無双の仮面の剣士っ! 姓は『雷鳴』妖名は『萬戒』、迷魔を結する結名の儀を『九尾小狐丸…
――あんた、怠けの道でも究めるつもり? 古典部シリーズ第5巻、2年生編開幕。 あらすじによると「新入部員を巡るトラブル」とか書いてたんで、複雑な気分に呑まれて読むに読めなかった最新刊。 古典部は4人で完成してると思い込んで勝手にブレーキかけてた…
――お主も武人の端くれであろう、武人の上下は腕の順ではないのか? 秋山瑞人さんへ。 『ミナミノミナミノ』を1冊目で半永眠させながら書いた作品など読むものか、などと言って、なァにが中華ファンタジーだまずは守人島を回転様を秦納舞部春留の物語を完結…
――板チョコ一枚おみやげです! 折木供恵よりふるえる哀をこめて。 古典部シリーズ第4巻、今巻は短編集。 と言っても純粋に前巻の続きというわけではなく、高校一年生の合間合間で起こったエピソードを繋ぎ合わせた感じか。 あとがきに書かれているけども、…
――古典部の文化祭はトラブルなしには終わらないの。それが伝統だからね。 古典部シリーズ第3巻。 ついに始まったカンヤ祭もとい神山高校文化祭。 千反田える率いる古典部は文集『氷菓』を作製するも、手違いで部数を多く作りすぎてしまう。 計200部、頭の痛…
――そう。地球の反対側の人まで、使っちゃ駄目だよ。特にあたしはね。なーんちゃって。 『氷菓』原作第2巻。 夏休みに入り文集作成に取り組む古典部の面々に訪れる、新たな謎。 尻切れで終わった自主製作映画の結末を求め、望む望まないに関わらず、真の結末…
――きっと十年後、この毎日のことを惜しまない。 京都アニメーション版TVシリーズをかなり前に踏破しといて、何故今更。 強いて言うなら、職場で読める小説が欲しかった、その一言に尽きるわけですが。 ほら、ラノベだと挿し絵や口絵でいろいろ問題あるしさ………
――アデュー! ……わたしのパトロン。わたしは、死ににいくのかもしれません。 なんという濃厚白濁とした富野節……。 小説として面白いかと訊かれれば返答に詰まってしまう、それが閃光のハサウェイ。 戦闘シーンはあまりなく、各陣営キャラクタの工作・軍事活…
――私は、……おまえと戦いたくない。 長谷敏司、デビュー作か。 12年も前の小説を今更読むのもどうかと思ったけど、まぁそれはさておき。 冒頭3ページだけで吸い込まれるような筆力。 そして、表紙や口絵だけで誤解を与えながら実はSF、ってあたりが『猫の地…
――マフティー・ナビーユ・エリン、つまり、正当な預言者の王、という名前を名乗るのは、 あなた、ハサウェイ・ノアだって、わかったってこと。 UCも終えたし、さてそろそろ閃ハサに突入するかー。 本当は3巻揃えて一気に読破したかったけど、なかなか中・下…
――おまえ、おまえ、わかってくれるだろ? な? こうするよりほか仕方ないんだ。 いくところまでいっちまわなければ、止まるわけにはいかないんだ。 いくところまでいったら一巻の終りだとしても、いかないわけにはいかないんだ。 『天元突破グレンラガン』の…
(電撃文庫)" title="FORTHシリーズ 連射王 (電撃文庫)" class="asin"> ――俺が呼ばれなかったことに、意味をくれ、コウ。 ようやっと読み終えた文庫版『連射王』。 やっぱ今作の真骨頂は下巻から。 上巻はさながら飛び立つための助走や準備。 ラストでワンコ…
(電撃文庫)" title="FORTHシリーズ 連射王 (電撃文庫)" class="asin"> ――結論を見ながらも、こう言えるかよ? まだ俺は本気である、と。 ハードカバーで読んだのはいつ頃だっけ? でもせっかく新装されたし、久しぶりに読み直してみるかー、という今作(上巻…
――鉄之介、私を抱っこしなさい。そうしたらスペースができるから。 各所で話題になっていた創芸社クリア文庫の一作。 何が話題って、9歳ヒロインがホームズしちゃうらしいよ。 きゅ、9歳(゜Д、゜)! ……気が付けば、うちの本棚に居座られておりましたとさ。…
――きみの質問の答えだけど……ジャパンのレストランのグリーン・ティーはたしかに無料だ。 夜勤用に本棚から取り出して読んでみたら、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読了。 これ、いつの作品だっけ? 奥書き見たら2004年らしい……どんだけ放っておいたんだ…
――想像力で追いかけて。 もうね、タイトルだけで衝動買い。 ところがいざ中身を読むと、SFはSFでも「ストロベリーフィールド」でした。 内容は、劇団で芝居に心血を注ぎまくる若者たちの情熱と行き詰まりと息詰まりの物語。 決して実際に金星へ行くわけじゃ…
――する。『わたし』だけの秘密にできるって、約束する。 ――でも新幹線でまったり読書できたのは役得役得。 最近はスマホに頼りっきりで、なかなかページをめくることができてなかったように思うから。 後ろの席で騒ぐ子どもがもーちょい静かなら、より良い旅…
――私たちの中に眠る、可能性という名の神を信じて――。 第一巻を読んだのが去年の7月だから、全十巻制覇まで約1年の日付を要してしまった。 ともあれ、ついにガンダムUC完走。 俺はてっきり某カーメンのように、ラプラスの箱の中身については濁されるとばか…
――私ひとりじゃ、言葉なんて生まれない。信じて、響きあって……支えてくれるものがなければ、なにも……。 いざ始まりの地へ! いつも言ってるコトだけど、スタートとゴールがリンクする流れは理想の極み。 そんなこんなの最終決戦、『ラプラスの箱』を巡って各…
――私の知っているシャア・アズナブルは、本当に死んだな。 最近1シーズンに1冊になり下がってる読書ペース。 日々の仕事と漫画とネットと(中略)に現を抜かしてる所為だろうなぁ。 それはそうとユニコーン第8巻。 前回の戦闘を経て一艦に乗り合わせた地…
――美味しいコーヒーでした。このコーヒーを飲めただけでも、地球に来た価値はあったと思えます。 読むの遅すぎワロタwwww……わろた……。 夜勤で読むだけだとなかなか進まなくってね、結局3ヶ月くらいかかってしまった……。 とゆわけでガンダムUC第7巻。 黒い…
――いまのあんたに、そんな資格はないんだ。 殴るんなら、自分を殴れ! 舞台は地球──重力の井戸の底へ! 墜落した《ガランシェール》と行動をともにする中で、バナージは懊悩と向き合い、少しずつ変わっていくのを自覚する。 一方、連邦が首都を置くダカール…
――言葉を信じてるんじゃない。自分は、隊長という人間を信じているんです。 ご自分の心に従ってください。こっちは勝手についていくだけですから。 緯度0、経度0──ラプラス・プログラムが指し示す位置座標。 そこは、宇宙世紀始まりの地、地球連邦政府首相官…
――信じます。私たちのツキと、あなたの勇気を。 フロンタル、そしてマリーダとの連戦を経て、鹵獲されてしまったユニコーン。 パイロットであるバナージが目を覚ますと、そこは〈パラオ〉――ネオ・ジオンが拠点としている資源衛星だった。 ただの敵から、人と…
――貴様がいなければ、こんな嫌な作戦はしないで済むんだ。こんな、こんな……。 マリーダのクシャトリヤを未知の力で退けたRX-0《ユニコーン》。 しかし、ネェル・アーガマのピンチはいまだ続いていた。 ガランシェールに代わって襲い来るレウルーラ、そして――…
――俺はあんたのような品種改良されたブロイラーになりたい。 きっとその先に、拝んだことのない光があると思うから。 入間人間って、群像劇が好きなの? メディアワークス文庫から出る作品は全部……あ、いや、花咲太郎は違うか。まぁいいや。 とゆわけで漫画…
――心が地べたから離れられないのに、ニュータイプなんて言ってもな……。 やっと踏み入りましたよ、ユニコーン! 福井晴敏による宇宙世紀ガンダム! やっぱ映像版を観る前に原作を踏破しておきたいもんな! な! とゆわけで機動戦士ガンダムUC第1巻&第2巻。…