All You Need Is Kill

All You Need Is Kill (スーパーダッシュ文庫)

――きみの質問の答えだけど……ジャパンのレストランのグリーン・ティーはたしかに無料だ。




夜勤用に本棚から取り出して読んでみたら、ぐいぐい引き込まれてあっという間に読了。
これ、いつの作品だっけ?
奥書き見たら2004年らしい……どんだけ放っておいたんだ俺は……。
とゆわけで『All You Need Is Kill』。
少し前にハリウッドでの映画化が決まったんで、話題に挙がったりもした本作。
え、トム・クルーズが主演で、ヒロイン@もう一人の主人公をエミリー・プラントが演るの?
少年兵では到底ないけど……そのへんはハリウッドのご愛嬌なのかなぁ。



今更だけど、これはループ物です。
出撃前日と当日の2日間、約30時間を繰り返す少年兵、キリヤ・ケイジ。
彼は、死ぬ都度繰り返される時空の檻を抜け出すために、自分を変える決意をする。
死なないためにはどうするべきか。
どう動けば死なず、敵を討ち取り、味方を生かし、戦いに勝利できるか。
模索しながら彼は死に、そしてまたやり直す。
……最近はループ系作品が溢れかえっている所為か、衝撃が薄かったってのが正直な感想かも。
でもそれは本当に惜しい感情だと思うし、もっと前に読んでおけば、きっと脳髄を快い電撃が貫いただろうに!と後悔しきり。
くそぅ、なまじ他作品に染まっちまった脳味噌は、リタ・ヴラタスキに暁美ほむら像をかぶせてくるから困る……!



ともあれ、実際に映画が完成する前に読み終えられてよかったよ。
完成したら、TSUTAYAにこれ見よがしな平置き特設スペースが作られちゃうんだろうなぁ。
んで、その積み上げ冊数と反比例に俺の読書意欲が削がれていくんだろうなぁ。



ちなみに。
作中で登場した機動ジャケット、俺の中では『サクラ大戦』の光武をイメージして読んでました。
あの丸っこいフォルムでバトルアクスを振り回すのって、素敵やん?
──と思ってたら、後書きの安倍吉俊ラフで真実を知る。
こんなにもスマートなのか……。
そうか、もっとタクティカルアーマー寄りだったかー。