クドリャフカの順番

クドリャフカの順番 (角川文庫)
――古典部の文化祭はトラブルなしには終わらないの。それが伝統だからね。



古典部シリーズ第3巻。
ついに始まったカンヤ祭もとい神山高校文化祭。
千反田える率いる古典部は文集『氷菓』を作製するも、手違いで部数を多く作りすぎてしまう。
計200部、頭の痛む不良在庫を果たして完売することができるのか。
そして、文化祭の背後で蠢く“十文字事件”の謎。
文集完売だけを目指すわけにもいかず、折木奉太郎はいつの間にか事件へ挑む羽目となり……。


ついに姉・供恵がモニタから飛び出して登場を果たした!
ってかお姉さん、弟のこと大事にし過ぎだろうと思わずにはいられない。
先にアニメ版を観たおかげで、台詞がちゃんと雪野五月ボイスで再生される幸せ。


さて、それはさておき。
今巻は多人数視点だったおかげで、各キャラクタの心情掘り下げが深くなされているのが特徴的。
特に里志と摩耶花の内面が結構面白くて、こういうのもアリだなぁと思ったり。
いや、反面、奉太郎パートに入ったときの安定感がこれまで以上に感じられるんだけどね。
この2人がわりと真っ当なジュブナイルをやっててグッとくる。


もちろん次巻も買ってあるんで、来週末には読み進めたいところ。