愚者のエンドロール

愚者のエンドロール (角川文庫)
――そう。地球の反対側の人まで、使っちゃ駄目だよ。特にあたしはね。なーんちゃって。


氷菓』原作第2巻。
夏休みに入り文集作成に取り組む古典部の面々に訪れる、新たな謎。
尻切れで終わった自主製作映画の結末を求め、望む望まないに関わらず、真の結末探しに乗り出す。
製作スタッフのコメントや推理をヒントに、折木奉太郎が辿り着いた答えとは。
そして“女帝”入須冬美の真意とは――。


とまぁ、そんな感じの本編。
ウイスキーボンボンで酔っぱらうえるたそ可愛い。
親友について訊ねられて腹を立てる江波ちゃん可愛い。
そして誰より何より、女帝の掌でブレイクダンスするほうたるかわいいよほうたる!
この後、次巻までの繋ぎとして、コミックに特典として付いてきたODA――第11.5話「持つべきものは」を観るとイイ感じなんだってさ。
なんとかして入手を考えたいけど、なかなか難しいのかなぁ。



ところでダメ出しをひとつ。
131ページの里志の台詞なんだけど、

   「どうしたい伊原。先輩の挑戦的な態度がカンに障ったかい」

これおかしくね? 里志は摩耶花のこと「摩耶花」って呼んでなかった?
実際、次ページでは「摩耶花がかい」とか言ってるし……。
まぁよくあるといえばよくある、大したことないといえば大したことない誤差かなぁ。
10年も前の小説に意見しても詮無しか。
ただ、読んでて違和感を得たので……。