鳥籠姫と三つの謎の物語

鳥籠姫と三つの謎の物語 (創芸社クリア文庫)

――鉄之介、私を抱っこしなさい。そうしたらスペースができるから。




各所で話題になっていた創芸社クリア文庫の一作。
何が話題って、9歳ヒロインがホームズしちゃうらしいよ。
きゅ、9歳(゜Д、゜)!
……気が付けば、うちの本棚に居座られておりましたとさ。


とゆわけで『鳥籠姫と三つの謎の物語』。
柿原巽という著者については明るくないけど、なんというか、シンプルな内容だったな。
良くも悪くも簡潔。
だからこそストーリーの先は読めてしまうものの、反面、王道の満足感は得られます。


某所で“ダーク要素を取り払った『SHI-NO』”と評されてたのもわかる気がしたり。
個人的には、ヒロインにはもーちょいツンツンしててほしかったかも。
いや、甘えを素直に出せないようでいて、でも甘えてしまうってあたり、実に小学生っぽくてイイか。
何にしても甘い、実にスイートだよ高瀬白綾たん……!


ちなみに一番のヒットは第二話、窓の外を見るために抱き上げられるシーン。
幼なじみや眼鏡委員長という周囲のキャラなぞ歯牙にもかけぬ。
うむ、9歳最強説。