機動戦士ガンダムUC -ラプラスの亡霊-

ラプラスの亡霊 機動戦士ガンダムUC(5) (角川文庫)

――言葉を信じてるんじゃない。自分は、隊長という人間を信じているんです。
   ご自分の心に従ってください。こっちは勝手についていくだけですから。



緯度0、経度0──ラプラス・プログラムが指し示す位置座標。
そこは、宇宙世紀始まりの地、地球連邦政府首相官邸ラプラス〉のあった場所。
今となってはその残骸が漂うばかりのポイントへ、箱の鍵たる《ユニコーンガンダム》が交わる。
その瞬間引き起こされたのは、おそらく誰もが予想だにしていない事態──初代首相リカルド・マーセナスによる、演説音声の再生だった。
滔々と語られるその言葉は、さながら地球と宇宙の狭間を漂う亡霊の声のようで――。


って、ええい、バナージはいい! マリーダを映せ!
と言いたくなるくらいマリーダさんが痛々しい……。
メインヒロイン?のミネバがリディと地球へ降下してしまったんで、余計にマリーダさんが輝くよね。
いや、マーセナス邸での遣り取りもよかったですよ? 肩が露出したドレスですしねハァハァ


でも、今回一番燃えたのはやっぱりダグザ・マックールだよなぁ。
いつぞやの対サイコミュ戦術もそうだけど、MS相手に生身で立ち向かうゲリラ戦法が熱い。
シナンジュ》のメインカメラを破壊ですよ?
フル・フロンタルに「冗談ではない!」とか言わせちゃうんですよ?
その結果、文字通り“消滅”の途を辿ることになってしまったけれど──その格好良さは異常。

    ダグザはバナージの胸にひとさし指を当て、「ここが知っている」と穏やかに告げた。
   「自分で自分を決められるたったひとつの部品だ。なくすなよ」
    その言葉を最後に、ダグザはヘルメットの接触を解いた。

よっしゃ死亡フラグゲット──!(´;ω;`)
なんでダグザさん死んでしまうん……?



……ともあれ、さぁ、舞台は母なる地球へ移行する。
バナージは《ガランシェール》に拾われ、重力の井戸へ下った。
変転する立場と視点の先に――って、そんなんどーでもいいぜ、ついに重力下戦闘クル━━━━ヽ(゜∀゜)ノ ━━━━ !!!