それでも町は廻っている 第2巻

それでも町は廻っている 2 (ヤングキングコミックス)

――あれが心の拠り所を失った人間の姿か……。
   まるで……悲痛なダウジングだ。




通称“それ町”第2巻。
なんてこった、1巻を上回る面白さだ。
それも、実に「漫画的」な面白さ。
なんて言ったらいいのか……ただ面白いからといって安易にアニメ化等のメディア展開をしてほしくない面白さとでも表現しようか。意味不明ですねそうですね。
ギャグじみた演出で、しかしどこか染みる13及び14話のタイトル作、死の話。
さりげなく歩鳥の探偵力と優しさのようなものが滲み出る15話。
ドングリ弾を「DD」なんて名付けてみちゃったりする弟に妙なシンパシーを感じてしまった16話。
さらに好きな娘とエロ煩悩とを秤にかけて「比べるまでもねぇ……」と男らしくエロ画像データ削除の英断を下す真田にもシンパシーの17話。
そして謎の穴、18話。
どれもこれもが面白いけど、とりあえずメイド喫茶はちっとも関係ないのであった。
まぁいないとは思うけど、表紙や裏表紙に騙されてそっち方面を期待することなかれ。


しかし何の照れもなく弟と風呂に入る高校生の姉ってのはエロいな実に……。


あと紺かわいいよ紺。