しおんの王

しおんの王(4) (アフタヌーンKC)

――いいにおいがします。




すいません、将棋のルールなんてほとんどわかんねぇ。
でも面白いと感じるのは何故なんだろう。
きっとルールとかを知っている人の方が一層楽しめるのかもしれないけど、それとは違うところにこの作品の「面白さ」があるってことなんだろうか。
アレだな、「ヒカルの碁」もそんな感じだったもんな。
俺が思うにそれは、主人公である安岡紫音の、言葉を失ったが故の繊細な表情の描写。
これが1巻の頃からの感想だけども、この娘の表情は、他のキャラクタたちに比べても華やかだ。
勿論意識して描かれているからなんだろうけど、そこに唸らされてしまう。
本当に嬉しそうに微笑み、また勝負時には敵を切り崩す戦意を放つ。そういったコロコロ踊る表情が可愛い。
……って、ロリコンじゃないんだからねッ!