電波的な彼女 〜愚か者の選択〜

電波的な彼女 ~愚か者の選択~ (スーパーダッシュ文庫)

――正義の味方か、君は?
――そんなものはいない。いないから、俺が怒ってるんだ!




ジュウは相変わらず青臭くて直情的、だがそこが気持ち良い。
斜に構えた奴が徐々に真っ直ぐ変わっていくのはあまり好みじゃない(いーちゃんとか?)けど、ジュウは結局のところワルぶっているだけで元からこういう奴だし、どうかこのまま熱い奴でいてほしい。
この物語においては、傾いているのは周囲の女性陣だけでいい。


しかし雨はどんどんアキバキャラの面が明らかになっていくな。
アングラチックな店でビデオデッキの交渉なんて、やろうと思ってもできるもんじゃないよ。
そして最後のイラスト。やはり据わり目は正義。
ああ、新キャラ? 雪姫にしろ円にしろ真新しい感じはしないね?
刃物を手にしたら人格(性格?)がスイッチする、なんて設定、どこかで見たことがあるようなないような。べつにいいけど。


ところで、最後の決着の仕方はどうなんだろう。
志々雄真実オチ? ジュウに向けた呪詛はすげぇシビれたんだけどなぁ。
でも胸の奥がスッとした自分もいて、実に複雑。