ドリフターズ 第3巻

ドリフターズ 3 (ヤングキングコミックス)

――便所に土間の土、オッパイーヌの硫黄、木炭。三役そろうと黒色火薬である。




待望の、本当に待ち焦がれた第3巻。
ドリフが一同に集う、と書くと誤解を招きそうだけど。
そのとおりに、一時的とはいえ異なる時代の英傑同士が邂逅したり。
そう――Fate然り、魔界転生然り、異文化バトルロイヤルの面白さはここだ。
常識を違えた者同士が一所に出会い、作中で語られているとおり“思考の差異”をぶつけ合う。
うへぇ、ヒラコーは相変わらず、相変わらずだ!



とりあえずベスト・オブ・シビれたシーンは、敵将官切腹を求める豊久。
微塵の迷いもなく己の理を貫く姿は、清々しい。
全知全能が戦に特化とかいろいろ言われてるけど、でも考えてるとこは考えてるっていうね。
それゆえの王の器なのか?
また、王といえば廃棄物側の黒王だけど、やっぱこの人イエス氏なのかなぁ。
異世界で何をしたいのか、すごく興味を惹かれてしょうがない。
そうしてそそられる興味こそ、漫画の面白さ。
結論、『ドリフターズ』は面白いのだわ。



さて次巻こそは“空の神様”の活躍が見られるのかな?
次ってのが1年後になるか2年後になるかはわからないけど……。