エバーグリーン 第1巻

エバーグリーン 1 (電撃コミックス)

――この悲しみを……分かち合える誰か、が、いる、と、する、なら、ば……。




『ゴールデンタイム(電撃文庫)』を積んでる俺としては、久しぶりの竹宮ゆゆこ臭。
いや、あくまで原作で、媒体も漫画だから完全に別物っちゃあ別物なんだけど――。
ページから匂い立つ濃厚なたらこスパの匂ひ!
これや! 『わたしたちの田村くん』を初めて読んだときに感じた甘さと苦さの混合臭、これこそがゆゆぽスメルや!


とゆわけで、竹宮ゆゆこ原作、カスカベアキラ作画による青春コミック『エバーグリーン』。
実にエロゲちっくなタイトルだけど、中身は清々しいまでの群青色。
なんか……いいよね、青くて、甘酸っぱくて……。
まだ1巻ということもあり物語が大きく動く、というところまでは至ってないにせよ、独特のハラハラはある。
ただ、なんとなーく話の先は読めるような読めないような?
願わくば後半の盛り上がりで、俺ごときの拙い妄想を覆してくれる展開が待っていますように。


ところで、カラー口絵で惜しげもなくシャワーシーンを晒すヒロイン・阿波谷仁希もイイけれども、pseudoの一押しは日立温。
アンチ眼鏡っ娘の俺を一瞬で陥落させちゃうキャストオフ姿。
いろいろ素直になれない純情乙女な心理描写。
そして、ややエキセントリックにすぎる言動。
ど、どれをとっても天下一品、まさかの地味ヒロインの誕生やでぇ……!