空の境界 第１巻

――確かに、こいつは魔的だ。なら、殺さなくっちゃな。

らっきょ？　ハイハイもう死ぬほど読んだから今更漫画版なんて、ねぇ？

……などと考えて興味を示さずにいた過去の自分の死の点をこれでもかと突いてやりたい。
帯できのこが語るように、この式にならまた焦がれても構わないと思わされるほどの筆致。
くそぅ、28にもなってまたナイフアクションに憧れる日が来るなんて。
佐々木少年の『月姫』、天空すふぃあの『空の境界』、そしてTVシリーズの『Fate/Zero』……。
まったく、TYPE-MOONは俺の中に根付く不死の病巣か何かか。

とゆわけで漫画版らっきょ。
ストーリーに関しては最早語るまでもない。
この作者が描く式は凛々しさと可愛さが美事に同居していて、ほんとオリジナルイメージを大事にしてくれてるなぁと感じる。
《俯瞰風景》のラストとかね、式の表情がね、もうね、絶品でね？

あと《殺人考察（前）》、高校時代の式が妙にロリくてたまらん件。
まさかあの両儀式にそういう劣情を抱くことになろうとは……。
特に廊下で白純に呼び止められるシーン、振り返った式の半眼がヤバい。
あのカット……初めて見たとき……なんていうか……その……下品なんですが……フフ……勃起……しちゃいましてね……！

……あ、でもサラシ巻いた格好で鏡の前に立つ式では勃起しない。何故だ。