あなたの人生の物語

あなたの人生の物語 (ハヤカワ文庫SF)

――忍耐よ、ご同輩。忍耐は美徳であるっていうでしょ。




八月頭に半分くらい読んだものの、そのまま放置してた件。
正直、短編集だと気付いてからは読み進めるモチベーションが下がってしまったのも事実。
出だしの「バビロンの塔」が面白かったんで、その話が後々どう活かされるかという期待が叩き切られて少しがっかりしたり。
うーん、やっぱり俺に短編集は向いてないのかも。
でも一つ一つの話が面白くなかったわけじゃあない。
先述の「バビロン〜」然り、表題作「あなたの人生の物語」然り。
昨今のSF=宇宙戦争的なイメージを拭ってくれる、その言葉どおりでのサイエンスフィクションを見たって感じか。
それこそ「あなたの〜」における異文化交流はwktkしまくりで、ページをめくるコトに集中しすぎて仕事が二の次になってしまうほど。


ただ――pseudoさんのアタマには、ちょっと難しかったw
すわ、これがラノベ脳か!? と自分に失望したりしつつ必死に文章を追ってた箇所がなかったとは言えない。
でも、時にはこうやって脳を搾りながら読むことは大事だよなぁとも思ったり。
処理限界を超えてウンウン唸りながらも活性化していく脳細胞の喜声が聞こえた気がする。
ほんと、たまにはこういうのも悪くない。