君に届け 第1巻〜第9巻

君に届け 1 (マーガレットコミックス) 君に届け 2 (マーガレットコミックス) 君に届け 3 (マーガレットコミックス) 君に届け 4 (マーガレットコミックス) 君に届け 5 (マーガレットコミックス) 君に届け 6 (マーガレットコミックス) 君に届け 7 (マーガレットコミックス) 君に届け 8 (8) (マーガレットコミックス) 君に届け 9 (マーガレットコミックス)

――み……みんな一緒で……すごくすごく楽しいから……、風早くんもいたらもっとすごく楽しくなるなあって……。




とゆわけでご紹介。
九冊分の書影を並べるのはいかがなものかと思ったけど、まぁいいや、派手だし。
そんなこんなで久しぶりの少女漫画読破。
最後に読んだのはハチクロか……?
べつに少年誌や青年コミックと区別したくはないけど、やっぱり根本的なところで違いがあるよね。
ヒロインの心の声が独白としてじっくり描かれるのは好き。
過剰にポエミィなのはちょっと……だけど。



陰気で人間関係構築が上手くいかない爽子の世界が、風早との出会いをきっかけとして大きく変わりだした。
友人ができる、クラスメイトとの交流ができる、ライバルができる、好きな人ができる。
それについて風早少年は、自分のお陰なんかじゃなく爽子自身が努力した賜物なんだと話す。
でも――pseudo自身もそうだけど、自分の力だけで上手く友人を作ったりできない(と考えていた)人間にとっては、仲介なり何なりできっかけをくれた人ってのが凄く大きく見えると思うんだよね。
そもそも自分なんかには手の届かない世界なんじゃなかろうか。
そんな風に卑屈に諦観してしまっていた園が、思いの外間近にあると気付かされたり。
そういうことを自分からできるようになれればなぁといろいろ努力とかもしましたよほんとさぁ……。



か、閑話休題



ともあれともあれ、一番共感できるキャラクタは胡桃沢梅ですかね。
俺、叶わぬ悲恋的な女の子に弱いらしい。
言うこと為すこと全てにシンパシーですよ。
みんな幸せになればいいと願うんだけど、その陰でスポットライトの当たらない者がいるということを忘れちゃいけないんだぜ。
だからこそこういったキャラクタに惹かれるというか……俺が幸せにしてやんよ!
しかし一昔前はこういう青春劇を見るたび胸がキュンとしてたんだけどなぁ……あれ? なんだこれ、アイセンサーがオイルで霞んで……