月の海のるあ 第1巻

月の海のるあ 1 (ヤングキングコミックス)

――パパ、パパ、あれ撃ち落としたら――零観にお絵かきしていいんだよね!?




時代は姉でも妹でもない、娘だッ!


一年前、竹取物語よろしく竹の中から生まれ落ちた少女、るあ。
彼女はいったい何者なのか。
本当に月から来たとでもいうのか。
……なんてね、もうね、るあかわいいよるあ。
父親ポジションなんて、と見向きもしなかった過去の俺を罵ってやりたいね。
しかもそんな少女が複座式の飛行機――零式水上観測機に乗ってしまうとか。
それなんて『とある飛空士への追憶』?
ああもうるあ可愛いったら。


はじめ作者を知らず読んでて、見憶えあるなーと思ったら、遅れて野上武志氏だとわかりいろいろ納得した。
ああそうか戦車学校の人か。
っつーかこの人、ほんとにカバー下は無法世界だな。
でもこういうお遊び要素を許容するコミックスは好きだよ。
少年画報社もっとやれ。


ともあれ、お堅い世界にファンタジーが紛れ込んだ世界ってのは、結構紙一重だと俺は勝手に思ってる。
なんていうか、どっちも活かそうと空回って、結局両方の良さを殺し合うだけに終わる作品が多かったり。
その点、この作者には期待してるですよ。
活劇を! 一心不乱に燃えて萌える大活劇を!


……しかし零くんはすごいな、鉄の意志だな。
俺だったら、乗りかかられて「初めてはパパがいい」なんて言われただけで、いろいろアレだわ。





あー俺もパラオ行ってみてぇー。