明日泥棒 第1巻

明日泥棒 1 (ヤングジャンプコミックス)

――世界を変えに来たよ。なんちゃって☆




平積みされているのを見かけて「まーたメイドキャラで媚び売る漫画か」と思い、避けていた。
しかし裏表紙に書かれたあらすじを、そして帯に書かれたキャッチを読んで、俺はこの本を手に取ることに決めた。


SFなのか何なのか。
ある日出現した謎の巨大飛行物体。
そいつが放った光線は、冴えないシステムエンジニアの前に、忘れられない彼女を顕現させる。
九年前の姿のまま現れた彼女――明日は、果たして如何なる存在なのか。
そしてもちろん飛行物体は何の目的で現れたのか――?


とまぁそんな感じのストーリー展開。
軽くトンデモ。
買ったのは正解だったのか否か……現段階では判らんけど、気持ち的な盛り上がりがやや欠けているのはたしか。
あんまりこういうこと言いたくないけど、第一印象でハルヒを連想してしまったのも痛いかなぁ。
ほら、奔放で猪突なところとか。
宇宙人さんいらっしゃいとか言っちゃうところとかで。


あと、やっぱ三十路に萌えられねぇってのは大きいかもなー。
元カノとかが突然関係を迫ってきても、三十路じゃあ……三十路じゃあ……。
かといって“九年前の明日”とはヤるにヤれない理由があるわけで悶々。
ついでに言うと、厚ぼったい唇も、ちょっと……。
完全なる俺の好みの問題でごめん。


なんというか、いろんな意味で先が読めない具合で、うーん。
もうしばらくは様子見の方向でいこうかな。




あぁそうそう。
裸エプロンは好きだけど、それを憎々しげな表情で「ふざけんな」と拒む過去の明日の方が素敵だと思うんだけどどーよ?