ショートソング 第2巻
――だいじょうぶ 急ぐ旅ではないのだし 急いでないし 旅でもないし
おっと、全2巻で完結しました短歌コミック。
原作付きってことで、これまでの小手川ゆあ作品とは一味も二味も異なる作風だけど、まぁこれはこれで。やっぱ個人的にはこれまでのシリーズの方を強く推したいけども。
物語の合間合間でキャラクタたちが詠んだ短歌が挿入され、またじわじわくるんだよねこれが。
たった三十一文字で、こうも世界が拡がるのかと、軽く感動したり。
そういう――短歌にまったく興味無かった俺みたいな人間が少しでも興味を持てるという――意味ではこの漫画、そして原作である枡野浩一氏の小説は素晴らしい。
さすがに詠んでみたいとまでは思わんものの、枡野氏の本には食指を伸ばしてみようかなぁ。