人類は衰退しました 第2巻
――チャリオットだ。
――チャリって何のことかと思っていたら、古代の戦車ですか……。
あれ、1巻の感想書いてないです? 読んだですよ結構前に?
……よしとするです?
とゆわけでガガガ文庫の傑作、田中ロミオのライトノベル、ここに爆誕。
っつっても発売したのはだいぶ前ですね。完全に積まれてました。
いや、棚の中にはこれだけでなく現在かなりの冊数が堆く積まれていて、今回はほんの一角を崩しえたに過ぎないのだ。
まだまだpseudoの戦いは続く……!
とりあえず、176〜177頁にかけての調停官さんの主張に、ものすごい共感を得たり。
そう、慣れ親しんだ領域を他人に、特に同世代の人間に侵犯されるってのは結構ツラいものがあるんよなー。あるある。
とまぁそんなこんなで、メルヘンなようでいてブラック、御伽噺のようでいて一抹の寒気を感じられる一冊。
とはいえ童話だってどこか片隅に腹黒いモノが渦巻いているものだし、それをさらにロミオ風に味付けすればこのとおり。
なんだかタチの悪いブラックジョークを読まされているようで、ひどく清々しい。
……表現がおかしい? どうやらスプーンの数値が徐々に低下しているらしいな。これは実に――ヤクいです?
ともあれ出ない出ないと噂されていた第2巻が出たことで、続刊に希望が持てる流れになってきて嬉しいかぎり。3巻はいつ頃かなー?