惑星のさみだれ 第4巻

惑星のさみだれ 4 (ヤングキングコミックス)

――命を最後まで使い切ってこそ生き様! 悔い無しと笑って死に様!




獣の騎士が集った前回から、今巻は各騎士の内情(相方たる獣との馴れ初めや、対価に叶えた願いについて)を少しずつ明かしていくような構成に。
蛇の騎士、白道八宵。
表紙を飾る御姿は白く美しく、手にした木刀が凛々しくて……って、クローゼットの中にどんだけ入ってるのかと。
まぁそれはいいとして、てっきり生粋の剣道っ娘だと思っていたら、学生時代から師事してもらっていた人物が発覚。
なにやら超人的で、得体の知れないキャラクタではあるものの、その素性までは明かされず。


次に、馬の騎士、南雲宗一朗。
常識人っぽいわりにどこか常識っ外れの元刑事。
刑事時代の同僚にして予知能力者の火渡さんも気になるところだけど、イニシャルDばりのワンシーンに釘付け。表紙カバーの下も必見。


続いて鼠の騎士、日下部太朗。
そして蟷螂の騎士、宙野花子。
幼馴染の二人の許へ同時にそれぞれ使命は降り立ち、しかし往く道はどこか微妙にズレていて。
花子の刹那的な願いを受けて決意した、太朗の震える男意気に泣け。


黒猫の騎士、風巻豹。
この人が、一番予想を覆したダークホースだったのではないか。
魔法使いと通じ、さみだれとはまた違う意味で大いなる願いを持つ者。先の見通せないポジション。


最後は鶏の騎士、星川昴と、亀の騎士、月代雪待と――今は亡き“師匠”ことカジキマグロの騎士、秋谷稲近。
くそぅなんで死んじゃったんだ師匠……! っつーかこの漫画は死ぬ奴に限ってイイ味を出しすぎる!



そんなこんなで物語は混迷模様を強くする。
アカシックレコード、梟の騎士の動向、魔法使いの真意、魔王の思惑――。
そんな最中、かつて戦線を離脱した泥人形ヘカトンバイオンが再び動き出す!
というところで次巻へ続く。
気になって眠れません><