なんにもないけど、眺めはいい

結婚式当日!
  
朝から雨、っていうか土砂降りという幕開けの一日。
チャペルの窓から見上げる曇天に、思わず「ぐぬぬ」してしまう。
挙式時刻が近付き、徐々にヨメ側の親戚が集まりだす。
ところが。
開式30分前、リハーサルをし始めたころ、雲の切れ間から希望の日光が……!



いざ開幕。
神父に続いて入場し、壇前で待機。
うおおおお……右手に握った手套が、手汗で湿る湿る。
背後では扉が開く気配と、ヨメ&ヨメパパが入場した気配。
バージンロードで背を向け直立し、パパからヨメの手を引き継がせていただく。
左腕に絡む右手。
ウェディングステップ()で再び壇前へ。
神父のありがたいお話、聖書に掌を乗せての誓い、結婚宣言と進行していく。
んで、指輪交換。
――お? 関節でひっかかって指輪が、入り、に、く――ああ入った、よかった。
ヴェールアップ。
“逆ハの構え”から半歩前進、ヴェールを後方へ押し上げ、下ろす。
次いで“手甲の構え”からヴェールをさらに押しやり、仕上げ。
ちゅー。
よし!
サプライズに花束贈呈を、うちの母親と、ヨメの両親に。
へぇ、父親には一輪刺しなのか。
そして、震える足で退場ですよっと。
チャペルを出ると、イイ感じに快晴で、屋外の鐘を突かせてもらえることに。
二人の手を添え、今必殺の、幸福の七連鐘突《セブンス・リンガー・リング》……!



とゆわけで、終幕。
式の後は、近くのフランス料理店を貸し切って、小規模の食事会。
はー、どうしてこういうコース料理で出されるパンはこんなにも美味しいんだろう。
あと、サーモンのカルパッチョ美味え……!



そんなこんなで波乱の一日が終わった次第。
式の後に役場で婚姻届も提出できたし、あとは気兼ねなく明日からの四泊五日を堪能するのみ。
とりあえず超疲れたんで、今日は早めに就寝致し候。