すみっこの空さん 第3巻

すみっこの空さん 3 (BLADE COMICS)

――夢想とは思考の日曜日である。




整理の手を止めてほっこり。
それじゃあいかんのだけど、空さん、そして何より夕ちゃんに癒される時間も大切かと。
しかしこの漫画、メルヘン世界かと見せかけて、サラッと現実の硬い部分をぶつけてくるから怖い。
だってまさか、都会時代のモトカノとか出てくるとは思わないじゃん?
だってまさか、 

    「待ってなんて言えんの」
    「ついて来いなんて言えんの」
    「田舎で私は、何をすればいいの」

こんな苦い遣り取りが出てくるなんて思わないじゃん!?
か、かみさま……。



けど、そんな話の次には、プラトン(亀)の人格が強風に乗って身近な人間に乗り移る、なんてファンタジーを据えてくるんだから……その、なんだ、困る。
嗚呼、夕ちゃんのミニスカートでも中身が亀だとこうも違って見えるのか……。



とりあえず、オビ裏面で夕ちゃんのことを「友ちゃん」って記載した件について、減点を言い渡す。
チェックが甘いぜ、えーっと、ブレイドの中の人。