散華

昨日と今日の朝、汚い話だけど、うんこしたら血が出た。
それも、拭いたら付いてたとかじゃなくて、用を足した便器の中が鮮血に染まっててビビるくらい。
これが一日だけならスルーしたんだけど、まさか二日続くとは思ってなかったわけで、虚弱体質のpseudoは病院へ行くことに。
医師に状況を説明したら、奥のベッドに通されて。
え? 仰向けで寝ろ? ズボン脱げ? あ、ぱんつも?
あれよあれよという間に下半身オープンのサービスポーズに。
え? まだ何かすんの? 膝を抱えろ? つま先を手で支えろ?
下半身どころかいわゆるひとつのアヌス的な穴がフルオープン状態の俺。
うわぁ、完全にまな板の上の何とやらだなぁ――そんな風に恥辱に耐えていた、そのとき。



――ぬ゛ッ。



思わず「ひぎィッ」と洩らしそうになるのを堪えたものの、あのほら、あれですよ、何かが挿入されていく感触。
あっ、あっあっ、なにこれ、こんなのしらないぃ……!
しかし医師の手は休まることなく、さらに俺にポーズの変更を命じてくる。そして素直に従う俺。超従順。
今度は四つん這いになって、尻を高く掲げる感じに――って、あっ、ああっ、はいッ、てるぅ!
――なんかね、カメラ的なモノを挿入されてたみたいで、挿れながら「あー、切れてるわコレー」とか実況しちゃう先生マジ鬼畜。
その間の俺はといえばまともな返事もできず、唇噛みつつシーツを握り締めるコトしかできなかったわけで。
乙女、散る。



結論としては、さっきのとおり切れてたらしいですの、直腸が。
しばらくは1日2回の座薬で治癒を待つ展開になりそうで。
座薬か……正直、あんなもん自分で挿れられるとは思えないんだが……。