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とある恩師が突然亡くなられてしまいました。
享年四十九、あまりにも若すぎる死で――なんかもう、訃報を聞いてから今に至るまで、半ば信じられない気持ちだったり。
でも、今夜お通夜に参列してきて小雨の中に居並ぶ他の弔問者の列を見たら、ああ、こんなに慕われながらも本当に亡くなったんだなと実感した。
本当にいい人でした。
すごくお世話になりました。
不出来だった俺は何度も何度も迷惑をかけて、それでも最後まで面倒を見てくれました。
何故かくも世界はこんなにいい人を空へ引き上げてしまうのか。