YOU CAN (NOT) ADVANCE.

――というわけで観てきたぜヱヴァンゲリヲン新劇場版:破!!!
      
最近『序』をDVDで観た母親がついてきたんで、二人で。
おお……あれから二年、まさに待ちに待った日が来た。
勇み足でチケットを購入し、前回の轍を踏まぬようパンフレットも確保確保。
十四時二十分、いざ、いざぁー!




 ※ 本日の日記にはヱヴァ破のネタバレが含まれまくりです、っつーかネタバレしかありません。
   この文言に危険を感じる輩は即座に反転して劇場へ行け。





  【上映開始】



アバンタイトルで早速新キャラが出撃ですよ。
真希波・マリ・イラストリアス
エヴァンゲリオン仮設五号機vs第3の使徒
坑道のような場所の所為か、ちょっと全景が暗めでアクションの詳細がわかりづらかったのが難点か。
それでも、365歩のマーチのはっちゃけっぷりに妙な熱をおぼえたり。
……と同時に、一抹の不安が脳裡を過ぎる。
果たしてこれから始まる新たなヱヴァは、本当に『エヴァンゲリオン』なんだろうか――。



さぁ開幕です。
おっと碇親子による墓参りからスタートだ。
その帰り道、海を凍結?させながら迫る使徒が襲来……ってガギエルじゃねぇー!
えーっと、フルCGで骨組みだけっぽいこいつが第7の使徒ってことか。
と、ここでTASK2、すなわちASKA STRIKES――!
早くも登場だ俺の嫁! 名前が変わろうが相変わらず愛は変わらず! 式波・アスカ・ラングレー大尉!
空戦ユニットを装備して、まるで旧劇場版の覚醒状態のように滑空、そしてまさかのスーパーイナズマキック!
……しびれた。



TV版第九話の流れも取り込んで、ミサトさんのマンションで一緒に暮らすことになるシンジ&アスカ(キャミソール姿可愛いなぁもう!)。
風呂でペンペンに遭遇してビックリ飛び出しサービスカットという、シンジくんの二番煎じ。
ぬはぁ、恐ろしい……庵野は間違いなく俺を殺しにかかっている……!
ともあれ、今回は日常シーンへの力の入れっぷりが半端じゃない。
この後の、加持さんの手引きで訪れる海洋生物保護施設関連とか。
だってランチマット敷いて皆でお弁当囲んじゃうんですよ!? お味噌汁勧められて「――おいしい」ですよ!? 綾波! 綾波ー!
そしてここでも滅菌処理あたりで惜し気もなく肌を晒してしまうアスカさん(そういえばこのときの私腹も可愛いなぁもう!)。
庵野は間違いなく俺を殺s(ry



使徒襲来!
サハクィエル改め第8の使徒が高高度から迫る!
滅びをもたらすべく地球外から迫るボールって、これなんてフリクリ
それはともかく手で受け止める大作戦発動ですよ。奇蹟の価値は。
シンジと綾波を、というより周りの全てを見下しているアスカが、やたらと子供っぽく思える。
あ、そうそう、マヤちゃんの「MAGIはシックスナイン(99.9999%)を示しています」に反応した奴、挙手。
――そして例のクラウチングスタート開始。
ソニックブームのみならず、兵装ビルを利用してのコース取り、ビルを足場にジャンピングしちゃう初号機さんかっけーw
ってか使徒の中の人、怖っ!
あんなん受け止めろって言われたら俺泣くわ。絶望感がハンパない。いやはやシンちゃんすげぇよ。



またしても日常パート。
アスカと同衾したり、加持さんとアッー!だったり、綾波に弁当渡したり、ついにマリと出逢ったりで忙しい主人公の図。
とりあえず寝てるアスカの尻がエロい。
料理を始めてみるシーンでは、まるで水着のような格好+エプロンという魅惑の出で立ちだし。
うむ。庵野は俺をk(ry
そしてマリのキャラがいまだに掴みきれない俺。
パラシュートダイブは密入国のため?
LCLの匂い?
乳キャラなの?



TV版再現といえば、エレベーターでのアスカvs綾波
やるぞやるぞと思いながら観てたら、アスカがやっぱり鼻を啜ってて、なんとなくよっしゃーって気持ちになった。
まぁ再現と言えども(主に綾波側の)台詞が異なっていたりして、印象は全然違う。
というかむしろ和解イベント?
軽くラブコメみたいでむず痒いというかなんというか。
こうなったら「ぽかぽかする」流行語大賞を狙ってみるってのはどうだろう。だめか。



ついに来たぜ参号機。
トウジがビンビンフラグを立ててるように見せかけて、実は……という流れに『破』の『破』たる所以を見た。
「ハズレや」はつまりそういうことですよね鈴原さん!
まず綾波企画の食事会実現のために自ら参号機起動試験に志願しちゃうアスカ蕩れ。
ミサトさんとの守秘回線通話蕩れ。
「そうか。私――笑えるんだ」。・゚・(ノД`)・゚・。どう見てもバッドフラグです、本当にありがとうございました。
透け透けテストスーツ云々のシーンでは、いつぞやのドラマCDを思い出してムズムズした気持ちになったりしたけど。
生きるのが不器用なアスカが可愛くて、いとおしくて、どうにかなりそうだった、マジで。
そして案の定、起動試験の最中に始まる使徒侵蝕。
第9の使途と認識され、初号機と対峙する。
……いや、中にアスカが乗っているというだけで、ここの殺戮シーンがこんなに怖いものになるなんて。
BGMとして流れる“今日の日はさようなら”が空寒くて、気持ち悪い……。
首筋に噛みつく(食べてる?)だけでは飽き足らず、エントリープラグを銜えて噛み砕くとか……ほんまダミープラグは鬼畜やでぇ……。



そのままいわゆる男の戰い編へ。
エヴァを怒りのままに駆り、ネルフ本部に脅しをかけてスタンピングするシンジくん。いいぞもっとやれ。これは俺の分! これも俺の分!
結局全てを見限って、捨てて、諦めて、背を向けるシンジくんに、「大人になれ」と言う碇指令の声は届くこともなく。
しかしその折に最強の使徒ゼルエル改め第10の使徒が襲来する。
装甲板を容易く撃ち貫く攻撃力、通常兵器を蚊ほどにも感じない防御力。
そいつを迎え撃つのは、なんとマリ@弐号機だぁー!
TV版アスカよろしく銃乱射で出迎えて、通用しないと解るや否や白兵戦に持ち込む。
「裏コード、“ザ・ビースト”!」
な、なんだってー!(AA略
あえて自らヒトのカタチを捨て、闘争本能のみの獣へと姿を変える。
禍々しい制御棒が背中に立ち並ぶ様は、まるで恐竜か何かの背鰭のよう。
バスターマシンばりのメチャ機動で攻め立て、挙げ句、零号機特攻の際には重層ATフィールドを噛み千切るという荒技まで披露しちゃうマリ燃え。
ってか零号機を一口で取り込んでEOEのリリスばりの変形進化を見せる使徒もすげぇが。
ともあれ『序』といい今回といい、シンジくんが決意を固めるシーンの、錆びついた背景がすげぇ好き。



うおおおおおおん! 大・暴・走!
動け動け動けをやるだろうと思ったら、まさかの綾波を……返せっ!」で初号機覚醒。
もはや理解不能の世界ですよ。
拘束具を云々なんてレベルでなく、ヒトの域を超えて神に至る初号機。目からビームだって出します。
ミサトさんの「行きなさいシンジくん!」、そして使徒に取り込まれた綾波に手を伸ばすシンジくんという一連のシーンは失禁級。
強いて言うなら“翼をください”を流す必要性は……どうなんだ?
もはやギャグのようにしか……。



エンドロール中は、なんつーかもう、放心状態ってか、亡我状態。
口の中に無理矢理得体の知れないものを突っ込まれて息もできなくてでも舌触りは極上で――これ以上なくキモチワルイ。
ぶっちゃけEOEを観た後とも違う、言ってしまえば「俺はこれを受け容れてもいいんだろうか」というような不安感に苛まれた。
……待ち望んできた現実がこれだ。
正直、百点満点中、二百点のアニメだ。
だが、それとこれとは別次元の問題のような気がして――って俺は何を言ってるんだ畜生。



と思ったら上空から槍らしきものが飛来して、初号機停止。
そして皆さんお待ちかねのカヲルくん@六号機(マークシックス?)参上ですよ。
しかも「シンジくん、今度こそキミを幸せにしてみせる」みたいな台詞付きで。そら確変も起こるわ。
さらにさらに、次回予告では以前にも増して未来が読めないときた。
とりあえずアスカ復活フラグが立ったから全て良しとしよう。



   【上映終了】




――結局嚥下しきれてない感が強いので、少なくとももう一回観てきます、近いうちに。
あと、ネブカドネザルの鍵って何なんだぜ?