ブルーライト

横浜の中華街に行ってきたー。
詳しくはアレだけど、いわゆるひとつのレクリエーション的な。



向こうまでは先輩の車で。
乗っけてもらって一時間半、あっという間に到着ですよ。
わぁ、先輩のレガシィサラマンダー俺のライフよりはやーい!
一番気になっていたのは雨だったけども、着くと同時くらいに小雨へと変わり、気付けば止んでくれたんでかなりありがたかったり。
車はパーキングへ放り込み(一日二千円)、まずは昼食。
謝甜記(しゃてんき)」ってお店ー。
横浜中華街でお粥といえばここ! 的な有名店らしいけど、pseudo初耳です。
けど、悪天候にもかかわらず店の前には行列ができていて、俺たちも三十分くらい待たされて。
店内は十にも満たないテーブル数、そこに犇めくように粥、粥、粥。
たしかに言うだけあって美味かったし、一緒に注文したチンジャオロースーもなかなかでした。
オススメ。



昼食後は港の見える丘公園から、イギリス館、大佛次郎記念館をぐるり。
オサラギジロウさんも初耳だったけど、『鞍馬天狗』の作者と聞いて納得。
まぁ見学してもよくわからなかったというのが本音だなぁ。
でもパンフレットに大佛次郎は「猫は一生の伴侶」と語るほどの愛猫家”と記載されてるのを見て、きっと好い人だったのだろうと確信。
――あんまり関係ないかもしれないけど、横浜って猫多くね?
この後に行った外国人墓地なんて、数十匹の猫が屯してるんだぜ?
素敵な街です。



山手十番館」って喫茶店にも寄ってみたり。
すっごい雰囲気出てて、ミルクホールっつーかレトロスペクティブ横浜っつーか……興奮した!
ケーキもしっとりと美味しかったし、言うことなしですな。
店内は五割方、マダムたちのアフタヌーン社交場(喋り場)になってましたが。



その後、桜木駅まで電車に乗ってランドマークタワーへ。
駅前は完全に赤とか緑とかの毒々しい光に侵されており、幸せムード満面な空気に中てられた俺は瀕死でした。
早く逃げろ!
一目散にタワーのエレベーターへ飛び乗る!
最大分速750mで上昇する匣に興奮する間もなく、いざ六十九階へ!
よし逃げ切った、安堵の溜息とともに超高層フロアへ降り立ち、



――その瞬間、男数人で足を踏み入れてしまった現実が、けたたましい警告音を発した。




テーマは“Lovers Christmas”!
今日からみんなで一日一愛始めよう!
溢れ出す愛が、二人の絆を強くする!

的なね!
ああクソッッッ!
もう、血を吐く以外になかった。
目を背けたくなるほどのカップル、アベック、ツーショット。
挙げ句、巨大なハート型オブジェが眩しくて眩しくて、つい視線を窓の外へばかり向けてしまう俺たち。
薄ら暗くなり始めた俯瞰の景色が滲んでいた気がしたのは、冬の盛りが見せた幻だったのだろう。
早く降りたい。
地上が恋しい。



で、そんなこんなでリターントゥ中華街。
招福門」で夕飯です。
フリーオーダー二千五百円で飲茶食べ放題、これは素晴らしい。
えぇえぇ、そりゃもうお腹痛くなるまで食べましたよ。
しかも女性店員さんが皆スリットの入ったドレスを着ているものだから、ねぇ、ほら、つまりそういうこと!
また行きたいです。
しかしもっとばいんばいんだったらより良いお店になるかと思(ry



              ◇



そんな感じで日帰り横浜探訪は終了ー。
今回思ったことは、こんなコト言いたかないけど、やっぱり中国の方を理解するのは難しいってこと。
愛想が薄いっていうか、テーブルにがちゃんって皿を置いちゃうあたりとかがどうも駄目だわ。
中華街全体の雰囲気は独特で楽しめるものだったけど、そのへんだけはなぁ。
割り切って考えるべきところなのかね。
文化の相違、価値観の差異。
難しいです。



でも、チャイナドレスは世界の至宝。