キミはまだシンデレラさ

先日の日記を読み返すと『興奮しすぎて何言ってるかわからないpseudo自重』って感じなので、今日はある程度の詳細を振り返ってみようと思う。



遡ること二日前――十二月二十二日。この日は、入院中に知り合った看護婦さん(以下Nと呼称)と院外で会う、いわゆる逢引きの第二回目を約束した日だった。
その日までに出来るかぎりの下地は組み上げたつもり。
毎日交わすメール然り、そして当然この日のために用意したプレゼント然り。
勇み足を抑えきれぬまま俺は愛車を駆り、待ち合わせ場所であるNの職場へと赴いた。
当日、彼女は夜勤明け。眠いだろうに、しかし勤務終了直後きっかりに、彼女の姿はそこにあった。
助手席に乗ってもらう。目指すは東、海沿いの街へ。これは事前のメールで決めたことだ。
車内では他愛ない会話をしつつ、一時間半ほど車を走らせた先で、ちょっとリッチな昼食とした。二人で合計3500円くらい。高価ぇなー。でも俺が払う。



けど、問題はそのあと。
行き当たりばったりで走るもんだから、当たり前だけど目的地ってものがない。
そんなドライブでも一向に構わなかったんだけど――それまでのメール遣り取りで、きっとお互い微妙な期待みたいなものを抱いていたように思うんよね。詳細については割愛。
で、行き着く先はホテル。ビジネスじゃないよ、いわゆるラブの方だ!
もうね、車を駐めるときからして心拍数は急上昇しまくりんぐ。その所為で後々痛い目を見ることになったんだけど……。
結局、部屋は一つしか空いてなくて、でもそれがどんな部屋かなんて確認する余裕は俺には到底なくて、ただただ吸い込まれるようにしてチェックイン。



部屋は、いつか行ったところよりも狭めに感じた。でもやっぱり綺麗。そこらのビジネスホテル泊まるなら俺はラブホに泊まりたい。
閑話休題
とりあえず二人で並んでソファに座り、大量に置かれたメニュー表(食べ物とかコスプレ衣装とかの)について喋り合う。
この衣装はどうだーだのこれはやりすぎwwwだの、話をするだけで結構楽しくて、気がつけば一時間経過。三時間の休憩で入ったのに、このままじゃマズくね? と一抹の不安が脳裏を過ぎりだす。
焦った俺はここで――



     「速攻魔法発動! 『さり気ない接触』!」



ドンッ☆ と懐から奥の手を繰り出した。
これは手札を全て捨てることで自分のデッキの上から――ではなく、ちょっとした会話の合間から双方が触れ合うチャンスを抽出し、実行に移すというスキルである。(例:掌の大きさ比べてみよーw)
そこから徐々に徐々にたたみかけていく。今だ、ドロー! モンスt(ry

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    l、l | /l///_/ l  / //_|/_∠| / | /     .<  ず っ と 俺 の  > 
    /⌒ヽ | \ `ー' ゝl  // `ー' /|/⌒v'    <    タ ー ン ! !> 
    | l⌒l l|    ̄ ̄"//|〉 ̄ ̄ ̄  .|/^_l.l       ∨∨∨∨∨∨∨∨∨∨ 
    ヽゝ(ー| /|   ´ \|       ll ),l'ノ          
     lヽ_ /  |   ┌───7   /._/ 
     .l/   |     l ̄ ̄ ̄/    / /   ,ノ! 
    /       |..   V´ ̄∨   ./ /,.-‐'" .| 
    ./   (;;)   |\   `ー‐'´  / /       | 
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……気が付けば、二人の躰は真っ赤なベッドに委ねられていた。
脱がし脱がされ、けど勝手のわからない俺はあたふたしたまま。
頭の中では必死に、これまでの人生で貯蔵されたインテリジェンスを検索検索ロードロード。
揉んで触って舐め回(自主規制)でーもそれって、ボクの愛なのー。
一言だけ選んで言葉を残すとすれば無我夢中だったとしか……。




ともあれそんなわけで、pseudoの『前戯王 -Zen gi Oh!-』――もとい、初体験は終わり、その結果として、Nとお付き合いをさせていただく運びとなったのです。
順序が逆? 気にすんな気にすんな、まだ手を繋いだこともなけりゃ、初接吻なんてベッドの上での舌絡みだったんだぜ! そのへんの斜め上超展開には目を瞑っていただきたい!