入院編(34) 総括〈下〉

カウントダウン、あと二日。



 【前回のつづき】

……粗チンでごめんなさい。
ところで時天空って厨二病なネーミングじゃね?



さて。
集中治療室に縛られた五日間、自分的には平常心でいられたつもりだったんだけど、見事にICU症候群にかかり、親に冷たい態度を取ってしまった。
わざわざ奈良から来てくれてたのにな……ほんとそのときの俺死ね。氏ねじゃなくて死ね。
でまぁどうにかヤマを越えたらしく、無事個室に逆戻り。ちんこチューブも抜けてひと段落。
そして俺はその部屋で――愛しのあの娘と出逢ったのだった。
まさに真白き天使ここに降臨。
っつっても、親しく話せるようになったのはそれから何日も後のこと。病状が安定し大部屋に移され、以前のように会えなくなってからなんだけど――。
あぁもう好き好き大好き超アレしてる。



そんなこんなで現在。
明後日に退院を控え、しかし頭を巡るのはあの娘のコトばかり。
ヤバいなー、血を抜かれてるだけでエレクチオンしちゃう。pseudo、血管が性感帯疑惑浮上。
それに最近、世界が輝いてる。そんな幻覚。
どう見ても末期です、ありがとうございました。