ならば暗がりで戦うまで

映画『300 -スリーハンドレッド-』を観た。
がッ、ガチムチや! ガタイから生き方まで、ホンマにガチムチでセメントな奴らやでー!


――これは、負け戦という名の怒濤に立ち向かったとある王の、信頼と栄光と勝利の物語。
侵略と略奪を掲げ襲い来るペルシアの軍勢、実に百万。
それもただ数が多いわけではない。
奇態な仮面を纏った不死の近衛兵、巨体を妖しく飾り立てた犀、地球の裏側から集められたという巨象、炎と爆発の魔術を操る魔道士etc。
たった三百人が敵いうる規模では到底なく。
その戦場にはきっと、きっかり三百の骸が積み上げられるだけ……誰もがそんな悲哀を想像する。
だが、違う。
立ち向かう三百人は、退却も降伏も恐怖も知らぬ百戦錬磨、スパルタの戦士である。
それぞれが剣と槍と盾とを駆使し、徹底された陣形戦術をもってペルシアを迎え討つ――!
形振り構わぬ彼らの戦い方は、はっきり言って王道と程遠い。
けれど守るべきもののために、ありうべき勝利と栄光のために、その力は振るわれた。
そしてその意志は、正しく継がれていったのである。


決して流行りはしまい、しかし間違うことなく極上のエンターテインメントだ!