化物語 上巻

化物語(上) (講談社BOX)

――話しかけないでください。あなたのことが嫌いです。




第一印象。うわ主人公がえらくマトモっつーかイイ奴だ! いーちゃん臭さもキズタカ臭さもしねぇー!
というわけで西尾維新講談社BOX第一弾。
とは言っても上記のとおり、かつての西尾臭さは薄くて、良くも悪くもおとなしめな一冊になってる感じ。
オビで謳っているとおり、素敵な青春モノ。
読む前はきっとサスペンスだろうと勝手な(本当に勝手な)先入観を持っていたものの、いざ読んでみりゃほのぼの妖怪バラエティ。
怪異なんて単語を見ると真っ先に『MISSING』が閃いてしまう電撃厨の俺としては、少ししゃっくりしました。


っつーか一冊読み終えるまで第一話のタイトルが蟹(crab)を指していることに気付けなかった俺ってどうよ、って。
ずっと倶楽部(club)だと信じて疑わず、第三話のラストくらいまで来て突然思い至った……というのは僕たちだけの秘密だぜ?
ともあれともあれ、久しぶりに不快感なく――まぁゼロとは言わないが――、むしろ爽やかめの読後感を味わわせてくれた西尾維新に乾杯。
しかも続きは来月に早速出るらしいし、2007年に至っては毎月一冊出すとか零崎シリーズ第3弾(曲識の人間人間? これ何て読めばいいの?)も出すとかで、わりと勢いづくみたいで嬉しいかぎり。
でもさらに欲を言うならば、早く『りすか3』も出してほしいぜ。



というわけで、八九寺真宵に夢中。
……あれ? でもこれって伊吹風子じゃ(ry