種死③ 境界

休みを貰って、昼から大阪遠征。
事前に予約を取っておいた大阪の病院(泌尿器科)で、精密検査をしてもらうためだ。
といっても、ここでは初診なので改めて精液検査をしてもらう。
いやぁ、この日のために禁欲を続けてたのがツラくてツラくて。
その鬱憤を晴らすように、これでもかと射精してやろうと思ったのに……。
まさかね、採精専用ルームがなくて、普通のトイレで出してこいと言われるとは……。
そりゃあ病院のトイレは綺麗だけど、なんというか、すぐ近くを利用者が行き来するような場所でソロプレイに励むというのはなかなかに気を揉むもので。


――で、とにもかくにも採精完了。
検査結果はやっぱり精子ゼロ。ぐぬぬ
でも諦めない。まだだ、まだ終わらんよ!
次は採血をしてもらい、2週間後の結果を待つことに。
血液検査でホルモンやら何やらを調べて、そもそも精子を造成する力があるかどうか判断するらしい。
ここが分水嶺、境界線か。
なんとか中には居てほしいところ……!



      ◇



受診後、初めてグランフロント大阪へ立ち寄ってみたり。
平日にもかかわらず沸き立つ人いきれや、地元では見られないオシャレ臭に圧し負けた感があるな……。
でも、夕食に食べたガレットは、初めてだけど超美味しかったし、最後に入った店のガトーショコラも絶品だったから良しとする。
ついでに紀伊国屋書店で『ドリフターズ』第4巻も買えたし、まぁ総じて良い感じかね。
   
   
   


    
      ◇



さて、次回は来月下旬。
そこである程度の結論が出るのかな。
最悪なら子供のいない人生か……。
長い道中、その喪失感に耐えられるかなあ……。