StarRingChild

時は宇宙世紀0096――人類がその生活圏を地球より溢れさせてから、およそ百年の経過を見たころ。
諍いと憎しみ、それとほんの少しの優しさを抱えた人々は、新天地で新たな可能性の戸口に立つ。
ニュータイプという名の幻想。
それはもはや、名を享けた瞬間とは意味を違えてしまっていたとしても。
ありうべき未来を指し示す一つの可能性として、たしかにそこに在った。
    
…………なにが?
何書いてんのかわかんなくなってきたけど、つまり機動戦士ガンダムUC episode 7『虹の彼方に』を観てきたっちゅーハナシ。
Blu-rayを待ちきれなかったのと、最後くらいはスクリーンで観たかったからなー。
やっぱこれぞという作品を映画館で観るってのはいいな。
ちなみに原作は読了済みなんで、原作との違いなんかも楽しめればいいなというユルい気持ちで臨みたい……!
とゆわけで、以下、鑑賞中の俺の心の声。



        ◇



まずepisodeEX『百年の孤独』からスタート。
サイアム・ビストの傍らで、カーディアスが宇宙世紀の道程を回顧する。
1stやZはともかく、まさかスクリーンで動くZZを観れるなんて……。
墜ちるアクシズ。忌まわしき記憶とともに。支えるνガンダムは伊達じゃない。
虹色に輝くサイコフィールド。軌道を逸らすアクシズ。奇跡の瞬間。
なのに人類は変わることなく、争いは続いていった――。


そうして本編開始。
フルアーマーユニコーンバンシィノルンが衝突し、最後の戦いが幕を開ける。
一方、インダストリアル7を目指すネェルアーガマの行く手を遮る袖付きのMS群。
ヤクト・ドーガ、バウ、リゲルグシュツルムガルス、ズサ、ガ・ゾウムetc.……episode4以来の大運動会っぷりに大興奮。
それら防衛ライン突破のため、ユニコーンを前衛に投入するべく、クシャトリヤリペアードがバンシィと対峙する。

    「――ありがとう」

このへんで既に泣きそう……マリーダさんの未来がアレなだけに……。
案の定、満身創痍のクシャトリヤではバンシィの足を止めるのが精一杯。
期待のファンネルミサイル(弾頭はシュツルムファウスト?)でも大した効果は認められず。
それでも一度はマリーダさんの優しさに包まれようとしたリディだったが、他者の意識の奔流に飲み込まれ、最悪のトリガーを引いてしまう。
わ、わかってたけどっ、ま、マリーダさあああああああん!
バナージの声にならない絶叫が突き刺さるったら。
魂が消滅する刹那、ニュータイプの超感応が起こり、戦場に居合わせた全ての人々にマリーダの思念が語りかける。
自分を殺した男に「その生真面目さが自分も周囲も傷つける。落ち着いて周りをよく見ろ」ってアドバイスしちゃうマリーダさんマジ天使。
そしてジンネマンの涙に貰い泣きしそうになる俺。哀しい。
原作では、ネェルアーガマのブリッジを狙ったリディの攻撃をクシャトリヤが庇って受けて爆散したんだけど。
アニメはあれか、まるで錯乱したリディの引き金を受け止めてあげたかのような被弾だったな……。
何にせよマリーダさん死亡。とても哀しい。
しかし戦闘は終わらない。そういえばアンジェロの駆るローゼンズールがいたんだわ。
新兵器サイコジャマーをひっさげ、ユニコーンのNT-Dを強制遮断。
……が、マリーダさんの死を受け慟哭するバナージは、そんな縛りをすら打ち破る。
感応し合い、相互理解を得るも、自分の内側を見られることを拒むアンジェロ。
そりゃそうだと思うけど、彼の背景はさすがにアニメで描けないからか、ちょっと意味不明な感じに。
アンジェロが『天使(アンジェロ)』たる所以、フル・フロンタルに心酔する理由については原作を読め。
残念、自滅。


いざメガラニカ。
あ、あれー!? バナージとオードリーがビスト邸へ向かうのはいいけど、肝心要の“ちゅー”がねぇー!?
……いや、べつに、いいけど。
よくもないけど。
かくして氷室の扉は開かれ、サイアム・ビスト永井一郎との邂逅。
ラプラスの箱にスポットライトが当たって、その正体が『現在にはない一節が刻まれた宇宙世紀憲章の原典』だと判明する。
一方、メガラニカの外で待機するネェルアーガマでは、クルーに対しリディが箱の真実を話すという展開。

    「たったそれだけのこと……?」

オットー艦長、それバナージの台詞ちゃうんかい。
それはそうと、氷室ではまさかのフロンタル登場。
どうなるかわからんけど、それでも希望はあると信じたい若者たち。
もはや絶望しかなく、せめて現状を維持するために箱を使いたいシャアの亡霊。
結局、面と向かってサイアムに断られたフル・フロンタルは、力尽くに出ると告げて退場、そしてそれを追うバナージ。
さぁ最終決戦だ!
フロンタルが駆るは、アニメオリジナルのネオ・ジオング
デンドロビウムよろしく、シナンジュを内包する超巨大アームドベースといった装いか。
砲口は無数、有線でMSを操ったり、謎の光輪(サイコシャード?)で敵の武装を無効化する。
なんというか……回りくどい。
挙げ句、めぐりあい宇宙的に刻を駆けるネオ・ジオングwithユニコーン
え、うわ、こんな、ああっ、ビギニング……っ!



       ◇



上映が終わって、一時放心。
ちょっと宗教がかってたし、一部納得いかない箇所もあった。
なんでアムロララァ、そしてシャア本人が……って、えぇ!? って混乱した。
そのへん全部ひっくるめて、もう一度自分の中で整理し直したい。
そして改めて『虹の彼方に』を視聴せねばなるまいよ……!