オペレーション・カサブランカ そのなな

上棟式
午前中だけ年休を取得して、いざ現場へ。
手には缶珈琲やお茶やお菓子やパンが詰まった段ボールを抱えて。
――安心しろ、これら差し入れ品は昨夜のうちに買い揃えておいたぜ。


んで、現場。
朝9時に着いたら既に建設は始まっており、ちょうど宙に木材が吊るされているところだった。
天高く聳える巨大なクレーン。
持ち上げられた木材を受け取り、パーツとして木槌で打ち込む大工。
これぞまさしく建築現場か。
とりあえず差し入れ品を棟梁に手渡して――あとは見学かなぁ。


しかし、思っていた以上に、家が建つってのは素早い。
あらかじめ造形された凹凸を嵌め込み、カツーンと槌で一発。
もちろん釘やら何やらで補強はするけど、何だろう、レゴでも見ているようだわ。
果たしてそれが如何ほどの性能か、いずれ実際に居住して確認してやろうじゃないか……!