夢葛

三日経過。
ヒッキリナシに飛び交うジェット音にも耳が慣れ始めた。
今日で座学は終わり。一日中講義を聴くだけっつーのは眠くてツラいものだったけど、はい、まさに本当の地獄は明日からの三日間なのですなー。
早朝からや夜間に及ぶ訓練は俺たちにとって完全に未知の領域で、今できることといえば、装備品を整えておくことと、爪を切っておくこと、そして明日のために早く寝ることくらいか。
ああっ、明日が怖い!
ここを生き延びられるか否かで以降の生活が変動すると言っても過言じゃない、そんな瀬戸際、崖っぷち、そんな一人背水の陣。