一括

ビデオに録り溜めしてあったアニメ版Fateを観る。
しかし、対バーサーカー戦やパニックソニックコースターの段階ではそうそう感じなかったものの、柳洞寺に単身赴いてみたり、慎二の言葉でのこのこ学校へ行ってみたりする士郎の無謀っぷりがどうにも鼻についた。
いや、それも全ては『自分よりも他人のために』という正義観に基いてのことなんだろうけど……セイバーにしてみりゃさぞや胃の痛むことだろうなぁ。


あとはいろんな処で言われているのと同様、戦闘を見せ場とする作品なのに、戦闘シーンの迫力に欠く。
初めてそれを感じたのはゲイボルク発動のときだが、竜牙兵や士郎に対し棒立ちで淡々と撃つガンドや、なんとも言えない微妙演出の燕返しあたりで度々思ったわけで。
この分じゃ次回のデスサーカスも不安。
なんかこう、エクスカリバーとベルレフォーンの光がぶわぁーってなってしゅばばばばっ、どかーん!なんてエフェクトだらけで終わってしまいそうだ。
……奈須テキストをアニメで魅せようとすること自体が難しいのかもしれないが、それならそれでアニメならではの魅せ方で唸らせてほしい、というのが現状の感想。


まぁそんな感じで文句ばっか垂れているものの、やっぱり好きな作品の好きなキャラクタ達が動いて喋っているというだけで視聴してしまうのは哀しい性か。
DVD購入は切り捨てたが、とりあえず黒桜が最後を飾ってくれることを信じて、今は待つ。